01.07.2012
最近のニュースに私的コメント
農機具ビジネスへの期待
日本の大手農機具メーカーがこぞってインドネシアへの進出を進めている。私は秋田県の貧しい農村で生まれ育った。秋の収穫が終わると農機具メーカーの売り込み時期だった。一年間で数日しか使わない高価な機械を、各農家が個別に購入していた。その支払のために農家の男たちは冬の間は都会に出稼ぎに行った。私の父親も毎年のように東京の地下鉄工事に出かけていた。今でも地下鉄の駅を通る時は今は亡き父親のことを思い出す。日本は季節の入れ替わりが早いため、限られた期間に特定の農作業を強いられるため、農機具の協同購入による共同活用が難しいのは理解出来る。しかしインドネシアは季節が無いからその制約はほとんど無い。インドネシアは2億人を超える国民が飢えないために、農業は非常に大事な産業である。日本のように工業製品輸出してその代金で食料を輸入する構造にもなっていない。日本の農機具メーカーには是非このことを理解して、永い目で見たインドネシアの農業と共に生きるビジネスを構築して欲しいと心から願っている。