インドネシア進出問答集 社会インフラ編-3 国内出張はどこでも簡単に行けるのか
社長:サプライヤとか販路の開拓を目的に、インドネシア国内の各地方都市を訪ねる機会が多くなると思うのですが、出張に際して熱帯病の心配はありませんか?
小野:特にパプア方面に行く場合は今でもマラリアの予防注射が望ましいようです。
社長:移動に際しての交通機関の利便性はどうでしょうか?
小野:インドネシアは群島国家であることから、国内の航空会社は多くあり、航空便も非常に多く、殆どの都市に飛んでいます。ジャワ島内やその北隣のスマトラ島へは鉄道を使うことも可能ですが、車を使い数時間で行けるところを除き、時間効率を考えたら国内移動は基本的に航空便を使うことをお薦めします。余暇でフェリーを使い他島に渡ることも可能ですが、時々嵐に遭って沈没するニュースを聞いていますので、あまりお薦め出来ません。私も片道3時間くらいの島から帰る時に、嵐に遭って木の葉のように揺れるフェリーの中で、もうだめかと覚悟したことがあります。
社長:地方都市や田舎町での宿泊施設はどうでしょうか?
小野:空港がある都市でしたら『ホテル』と言える施設はあります。しかし、そこからさらに田舎に入ると名前はホテルでも、民宿レベルの施設しかない場合があります。エアコン無し、シャワー無し(水桶と手桶はあります)、トイレ無し(排泄穴はあります)でも怯まない覚悟で行きましょう。しかし、後々楽しい思い出になります。
社長:田舎町での食事は大丈夫でしょうか?
小野:インドネシアのいいところは、どんなところでもご飯が食べられることです。お米は日本米とは違いパサパサしていますが、その地方の料理と一緒に味わうことも旅の楽しみです。但し、果物を除いて、生水や生肉、生魚、生野菜の類は避けることが肝心です。お酒が飲みたくても、生ぬるいビールしか置いてないことが多く、氷を入れてくれることがありますが、その氷に菌が入っていることも多々ありますので要注意です。