24.11.2013
最近のニュースに私的コメント
中国の浸透が加速するインドネシア
インドネシアへ出張する度に中国の存在感の増大を痛感する。
経済だけではなく、政治、文化などあらゆる面で浸透しているのを肌で感じる。人口では3%に過ぎない華人が経済の90%を支配しているから、スハルト時代のような抑圧を取り払った現在のユドヨノ政権下では野火のように広がっているような印象を受ける。
しかし、中国がインドネシアに接近する真の目的を理解している国民はどれだけいるのか疑問である。政治家達は流石に分かっていると思うが、国の利害の前に個人の利害を優先する人達が多いから心配である。
そんな中で日本政府の対応を見ていると、インドネシアは親日国家という遺産に安心して、これまでのような関係を継続していれば良いと気楽に考えているようにしか見えない。しかし、気が付いたら親日国家から親中国家に変身していたことに驚くことになるかもしれない。
インドネシアが本当に補完関係を持てるのは日本であって、決して中国ではないことを、何とかしてインドネシアの人達に気が付いて欲しいと願っている。