28.04.2014
インドネシア訪問日記
西ジャワ州とバンテン州

ジャカルタ西方のタンゲラン県やセラン県は古くからの工場地帯で、今でも大きな工場が点在していますが、勢いではジャカルタ東方に圧倒されている形です。その結果、土地価格や最低賃金は東方の半分以下で、物流面での問題が無ければこの地区を選択肢に入れる価値は十分にあると感じました。ジャカルタの南側を迂回するアウターリングロードはタンゲランのところで僅かに途切れていますが、これが繋がると、東方への物流も時間的には改善されるものと期待されます。
セラン、タンゲラン、ジャカルタ、ブカシ、カラワン、プルワカルタと西から東に抜ける高速道路から、バンドンの手前で外れて西に戻る旧街道を辿ると、チアンジュール、ボゴールに入ります。チアンジュールは昔から美味しいお米の産地として有名ですが、田園風景の中に工場も点在するようになっています。地元の人の話では、タンゲランにあるブランドシューズを製造している韓国企業が、間もなくこの地に移転して来るとのことでした。以前から組合問題を抱えて来た企業であることから、その文化も持ち込むのではないかと懸念されます。
チアンジュールを後にしてプンチェック峠を越えるとボゴールに入ります。峠の周辺に広がる茶畑の風景は昔のままで、峠にあるリゾートホテルも当時のまま残っています。一年中霧がかかっているため、晴れる時は滅多にないのですが、眺めは最高です。
いつになるのか全く分かりませんが、ジャカルタからボゴールまでの高速道路は、将来的には山の南側のスカブミ、チアンジュールを抜けて、バンドンまで通じるとの話もありました。