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29.07.2020 インドネシアでの仕事のアドバイス インドネシア進出準備

インドネシア進出の落し穴 6-3.社員教育

『インドネシア人は言われたことしかやらない』、『同じことを何度言っても分からない』などの不満を口にする日本人駐在員を多く見て来ました。
私自身も赴任した初めの頃はそのように言っていました。
そして、どうして彼らは言われたことしかやらないのだろうか、どうして何度言っても分からないのだろうかと、インドネシア人の幹部社員に聞いてみたことがあります。
彼らが言うには、特にジャワ人は上司に対して出しゃばったことを言ったり、出来なくても、または知らなくても否定的な返事をしたりするのは大変失礼なことであるから、日本人から見るとそのように誤解されるのかもしれないそうなのです。
しかし、どうも原因はそれだけではないような気がしていたのですが、ある時、大きな間違いを犯していることに気が付きました。
仕事を依頼する時に5W1HのWhat, When, Where, Who, Howは伝えるのですが、Whyをちゃんと納得出来るように説明していなかったのです。
これはマネージャークラスに限ったことではなく、現場のオペレーターに対しても同じことです。
なぜこの仕事をしなくてはいけないのか、しないとどうなるのか、することによって我々にどんなメリットがあるのか、等々を彼らが納得出来るまで繰り返して伝えなければ、言われたことしか出来ないのは当たり前ではないでしょうか。
しかし、このWhyを説明するためには、What, When, Where, Who, Howだけを伝えるのに比べて、その10倍くらいの知識と労力が必要となります。
しかし、一旦Whyを理解してもらえると、その後は楽になるだけでなく、効果も100倍くらいになるでしょう。
なぜなら、インドネシア人の社員が自分で考えて判断してくれるので、日本人が張り付いていないと心配で仕方がないという事態から解放されるからです。