12.03.2012
インドネシア進出準備
中小企業の投資に対するインドネシア政府の方針
2012年3月初めにインドネシアの投資調整庁を訪問し、日本からの中小企業の投資に対するインドネシア政府の方針に関する意見を聞く機会がありました。以下は、話の内容から私が感じたことです。
①インドネシアとしては今までのような、外資は何でも歓迎の量的志向のスタンスから、インドネシアの産業強化に寄与する質的志向のスタンスに移ろうとしている。
②自動車や二輪の中小部品メーカーが大挙して進出して来ているが、本心としてはこれらの産業分野は自国の中小企業に割り当てたい。(因みにインドネシアの中小企業は企業数の99.9%、雇用の97%、名目GDPの56.5%を占める)
③今後は中小企業の外資に対しても、技術移転の義務化や現地中小企業との合弁など、産業の基盤となる地場中小企業の育成に向けた、様々な規制を打ち出して来ることも予想される。
以上のように、外国に進出する際は当然のことですが、現地政府による人・物・金の現地化圧力をじわりじわりと受けることは予め覚悟し、それらに対してどのような手を打つべきかを常に考えておく必要があります。