22.07.2012
最近のニュースに私的コメント
中国とインドネシアの投資環境は違う
最近のインドネシア進出企業は外資100%を大前提にしている。そしてそれを『独資』と称することに気が付いた。『独資』と言う表現は中国に進出する企業の表現であり、インドネシアにおいては元々そのような表現は無かった。そして、インドネシア進出に際して『独資』と表現いる殆どの企業は、既に中国進出の経験を持っている。確かに中国進出に際して合弁、いわゆる合作では最終的には、中国共産党と対峙することになるから、色々と苦労することは良く理解出来る。しかし、インドネシアの場合は、合弁相手が華僑系であっても、中国共産党が背後に無いこと、インドネシア政府は西側資本主義の一員であることを良く考えるべきである。最近、インドネシア政府は韓国や中国の企業に投資してもらうべく秋波を送っている。今まで日本企業の独壇場であったインドネシアの外資分野は、これからは韓国や中国企業の熾烈な争いの場になると予想される。その時に活かすべきは、これまでに築いて来たインドネシア企業との共存関係(合弁事業)の歴史であると思う。進出企業は『インドネシアに骨を埋める覚悟である』と口にするが、それは合弁と言う現地資本と結婚する気があるのか否か、それを現地の人達は見ていると思う。