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31.01.2013 出島『海外ビジネスコラム』原稿

インドネシア進出問答集 社会インフラ編-2 建設会社は日系ゼネコンでないと心配か

社長:最近は日系製造業の進出ラッシュで、日系の建設会社はそれに対応し切れていないとの話を聞いていますが、本当でしょうか?

小野:本当のようですね。あるゼネコンの話では、2年先までの仕事が詰まっており、とても新規の相談には応えられないとのことです。

社長:ローカルのゼネコンはどうなのでしょうか?

小野:最近の建設ブームもあり、非常に多くのゼネコンが出来ています。工場に限らず、巨大なショッピングモールや高層マンションの建設を請け負っているところも多く、数だけでなく、技術レベルの面でも急成長しているのではないかと思われます。

社長:価格は日系に較べて、やはり格段に安いのでしょうか?

小野:納期と品質に我慢すれば、昔は確かに半額ということも期待出来ましたが、最近はそんな極端な格差はないと思います。日系の場合は現場の管理監督を、日本人が責任を持ってくれると言う安心感はありますが、実際に作業をする人達はローカルゼネコンと同じ下請け会社のインドネシア人です。色々な基準を厳密に守る日系に対して、ある程度の融通を利かしてコスト節約に応じてきれるローカルとの間で価格の差が出ることはあるでしょうね。

社長:出来るだけ安く、しかし必要最低限の出来栄えと機能を備えた工場を、ローカルのゼネコンに建設してもらう際の注意点みたいなものはありますか?

小野:ローカルのゼネコンに限った話ではありませんが、工事現場レベルで勝手に手抜きを行わないよう、自分でも頻繁に工事現場を見回ることが大事です。たとえ図面の見方が判らなくても、判るような振りをして図面片手に確認しているポーズが、牽制効果として役立つようです。

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