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04.02.2013 出島『海外ビジネスコラム』原稿

インドネシア進出問答集 サプライチェーン編-3 サプライチェーンの後ろにビジネスチャンスはある

社長:既に他社が進出している分野で競争力を付けるにはどうしたら良いのでしょうか?

小野:インドネシアで生活していて一番困ったことは、電気や水と言ったライフラインでのトラブルが発生してもどこを頼って良いのか判らないとか、頼んでもなかなか直ぐに対応してくれない事でした。仕方なく自分で工具片手に素人保全をしたことは一度ばかりではありませんでした。ですから、日系企業から購入したある生活機器が故障した際に、日曜日であったにも関わらず電話が繋がり、しかも1時間以内に修理技術者が駆け付けて来て直してくれた時の感動は今でも鮮明に憶えています。商品を納入した後の、お客様が感動するようなアフターサービスの提供がまだまだ競争力強化の秘訣になり得ると思います。

社長:インドネシアには便利屋みたいな修理業者はないのでしょうか?

小野:街中でその類の看板はよく見かけますが、基本的にはこちらから持ち込まなくてはいけないとか、私も経験があるのですが、修理に出したところ他の部分が壊れて戻って来たとか、純正部品が摸造品と取り換えられていたなどのリスクがあります。ですから、日本式の管理と気配りをベースにしたサービスは、これから増えて来ると予想される中間層にも重宝されるのではないかと思います。

社長:コストが嵩みそうですね・・・。

小野:ジャカルタの街中を歩いてみれば良く判りますが、純粋ローカルの商品よりも一桁高い日本製品が良く売れています。高くても価値があるものを求める消費者が増えつつあるのです。お客様に感動を与えられるようなサービスを伴った商品であれば間違いなくこの要求に適うと思うのですが。

社長:修理技術者も質を問われそうですね。

小野:技術だけでなく、応対の言葉とか服装についても細かい教育が必要となるでしょう。でもそれが彼らのプライドにもなると思いますので、決して難しいことではないと思います。

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