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05.02.2013 出島『海外ビジネスコラム』原稿

インドネシア進出問答集 産業インフラ編-3 ジャカルタの港はパンク状態か

社長:日本政府の援助で西ジャワ州の北側に新たなコンテナー港を作る計画があるとニュースで知ったのですが、現在のジャカルタ港はどんな状況なのでしょうか?

小野:コンテナーの保管スペースが全く足りなくて、所狭しに積み上げている状態です。2012年末には強風で多くのコンテナーが崩れ落ちて損傷を受けたとのニュースもありました。内陸に設けられたコンテナーヤードもあるのですが、全く間に合わない状況のようです。

社長:そうすると、港に着いてから通関が終わるまで、時間がかかると見た方が良いのでしょうか?

小野:通常の貨物でしたら無検査で割と早く通関が出来るのですが、新規投資の優遇措置を受けた免税の設備や材料は、下手をすると1ヵ月くらい滞留する危険があります。それを避けるためには乙仲や船会社と一緒に、書類の準備について細心の注意を払うことが大事です。

社長:自社の敷地内に保税倉庫を建てて、そこに直接搬入してしまうことは出来ないのでしょうか?

小野:昔は輸入手続のためだけの保税倉庫を、自社の敷地内に設けるように強制された時期もあったのですが、最近の保税工場は輸出のために設けられた制度のようで、そこからの国内販売に対しては制限があります。通常の輸入貨物の通関についてはさほど時間がかかる訳ではないので、この制度を使うことは適当ではないでしょう。

社長:他の港で荷揚げして回送することは考えられないのですか?

小野:インドネシア第二の港はスラバヤ港ですが、ここの能力はジャカルタ港の半分以下で、しかもジャカルタから500Km以上離れているため、陸上輸送の問題を考えると現実的ではないでしょう。

社長:新しい港はいつ頃出来るのでしょうか?

小野:2020年の完工を目指すとされています。

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