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19.02.2013 出島『海外ビジネスコラム』原稿

インドネシアで仕事をする時の小話的アドバイス 【単純な繰り返し作業を苦にしない】

 単純な繰り返し作業に付いている従業員のことを思って、出来るだけ変化のある作業を取り入れ、作業改善を自分で考えられるような環境を作ろうとしました。しかし、彼らからの反応は『煩わしいから単純作業だけにして欲しい』でした。

 創意工夫の努力を積み重ねなくてはいけないとの、強迫観念みたいなものに執り付かれて来た自分と、アラーの神の思し召しに全てを委ねて生きているイスラム教徒の生き方の違いから来るのか、そしてどちらが幸せなのか、今でも答えは判りません。

 特に女性は指示された通りの単純作業を、朝から夕方まで黙々と繰り返すことにあまり苦痛を感じていない様子でした。仕事の出来栄えも指示通りに仕上がっており、手を抜いていることも無いようでした。インドネシア最大の煙草工場で、何万人もの女工さんが、作業台の前で煙草の葉を紙で巻いている様子をテレビ映像で観たことがありますが、まさに人海戦術による作業に合った国民性なのだと感心した次第です。

 それでは男性の場合はどうなのでしょうか。ジャワ人の場合は女性とさほど変わらないと思われますが、スマトラ島やバリ島の東側に伸びるヌサトゥンガラ諸島の人達は、ジャワ島の人達とは少し趣が異なるようでした。一般的に彼らは気が短いようで、長時間の単純作業には向かないようでした。意見が合わないとすぐに口論となり、喧嘩早いのも彼らの悪い癖です。また、こちらの指示や説明を最後まで聞かずに、早合点のまま違うことをしていることも時々ありました。

 ジャワ島内で操業する場合は、従業員の半数以上はジャワ人ですが、その中でジャワ人以外の人達の特徴が上手く作用するような人員配置を考える必要があります。もちろん、最初から決め付ける必要はありませんが、普段から注意して観察することが大事です。

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