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19.02.2013 出島『海外ビジネスコラム』原稿

インドネシアで仕事をする時の小話的アドバイス 【過酷な国内輸送環境】

 テレビニュースを観ていると、未だに道路の補修は手が回らず、あちらこちら穴凹のようです。ジャカルタの都内や周辺に伸びる高速道路はさすがに比較的整備されていますが、一般道路に入るとやはり穴凹があちこちにあり、雨が降って水溜りになり見えなくなると、バイクがそこに嵌って転倒事故を起こす有様です。地方の道路に至っては説明するまでもありません。酷いところでは橋が落ちて通行出来ないという所も頻繁に発生しているようです。

 ある日本の輸送会社がジャワ島内のトラック輸送サービスを始めるに際し、ジャワ島を横断するトラックに責任者が乗り込んで状態を確認したという話を聞いたことがあります。私も緊急の用件でジャカルタから中部ジャワまで乗用車で走ったことがありますが、所々で悪路のため車酔いに近い状態になったことを憶えています。

 島と島の間はフェリーとか貨物船で輸送されますが、港での積み降ろし作業の粗さは改善されていないようです。例えばジャカルタからカリマンタンなどの地方都市へ商品を輸送する場合は、衝撃、転倒、落下、そして浸水テストを連続して受けることをイメージして梱包仕様を設計しなくてはなりません。

 インドネシア国内の島と島の間は日本の瀬戸内海のような穏やかな海を想像される方もいるかもしれませんが、それよりは中国大陸と日本の間の日本海に近いでしょう。スコールとか強風で海が荒れる時は波の高さは数メートルにもなり、重量オーバーの船が年間数隻、転覆または沈没しているのが実情です。外航航路以上に損害保険や盗難保険を確実にしておきたいものです。

 貨物も人間も、コストの面で許されるものならば、航空便を利用するのが最も安心なのかもしれません。

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