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22.02.2013 出島『海外ビジネスコラム』原稿

インドネシアで仕事をする時の小話的アドバイス 【ITの導入に有利なインドネシア語】

 日本ではNECの98パソコンが普及している頃、インドネシアではIBMのパソコンが普及していました。まだ、日本語が使えるDOS/Vマシンが出回る前のことで、事務所に設置したのは英語で表示されるパソコンでした。

 当時の私は未だパソコンを使った経験がなく、インドネシア人のスタッフ達が、IBMの代理店から派遣されて来たインストラクターに教えられながら使いこなす様子を見ていて、頼もしいと感じるのと同時に俺も覚えないとまずいという焦りも感じていました。

 そして、日本から98パソコンを取り寄せて勉強を始めたのですが、事務所で使っているパソコンと互換性の無いことを知って、恥ずかしながら唖然としたものでした。後から赴任して来た、パソコンに詳しい日本人にも馬鹿にされました。

 非常に短期間にパソコンを使いこなすインドネシア人スタッフを見ていて、多少劣等感を抱いたこともありました。そして驚いたのは、スタッフの採用面接に来たほとんどの若者は、高校卒であってもパソコンを使えると応えたことでした。

 インドネシア語は、スマトラ島の非常に小さな部族が使っていたマレー語を基礎にしていると言われていますが、文字は英語と全く同じアルファベットですので、パソコンは英語版のハード、システム、ソフトをそのまま使える訳です。キーボードにしても、これまで使い慣れていたタイプライターと全く同じ配列ですから、慣れるのも速いはずです。そして、日本語入力のような変換が不要ですから作業も楽です。

 オランダからの独立の際に、当時の先駆者たちが公用語として現在のインドネシア語ではなく、全国民の過半数を占めるジャワ人の言語、いわゆるジャワ語を公用語に決めていたら、おそらくIT分野だけに限らず、インドネシア人も外国人もとても大きな負荷を背負うことになったでしょう。

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