17.10.2013
最近のニュースに私的コメント
孫子の兵法『遠交近攻』を地で行く中国共産党
今朝の新聞にも中国のインドネシア接近政策が取り上げられていた。
先般バリで開催されたAPECの後には、外国の首脳としては初めて、習主席がインドネシア国会で演説したらしい。
中国四千年の歴史で異民族である元王朝と清王朝に支配された体験を持つ漢民族には、日本人には絶対に解らない、その時の辛さがDNAに刻まれているものと思う。だから東西南北の国境に自治区と称する緩衝地帯を力で無理矢理作るのだろう。
しかし、どう見ても東南海方面の守りは手薄に見える。そのためには台湾、韓国、日本を自治区にしたいのだろう。そうすることでアメリカに対する強固な緩衝地帯を築くことが出来る。北朝鮮だけではいかにも頼りない。それだけではなく、南海方面のベトナムやフィリピンもアメリカ寄りであり、これもなんとかしなくてはいけない。
そこで目を付けたのがインドネシアである。つい最近までは1965年のインドネシア共産党クーデター失敗を受けて中国とは疎遠であったが、民主化を推し進めたユドヨノ大統領はその壁も取り去った。まさに、孫子の兵法その23、遠くと交わり近くを攻める、そのための国際環境が出来つつある。
インドネシアでは孫子のマンガ本がインドネシア語で普及していたが、インドネシアの人達は気が付いているのか心配だ。