07.06.2021
最近のニュースに私的コメント
巧みな遠交近攻外交政策
6月7日のじゃかるた新聞が伝えているところによると、ルフット・パンジャイタン海事・投資調整相は5日、大統領特使の肩書きで訪問先の中国・貴州省の省都、貴陽市で中国の王毅外相と会談、両者はイ中両国の「ハイレベル対話協力メカニズム第1回会議」を主宰したとのことです。
両者は①政治的相互信頼の強化、②ワクチン開発・生産などで協力関係の深化、③中国の巨大経済圏構想「一帯一路」とインドネシアが成長戦略の柱に掲げる「海洋国家構想」の連結——など5項目で合意したそうです。
遠交近攻とは孫子の兵法の第二十三計で、遠方の国(インドネシア)と同盟して近隣の国(日本)を攻めることを意味します。
最終目的が第三十計 反客為主(客を反して主と為す)、すなわちターゲットに客としてもぐりこみ、自重して時を待ち、弱点を見つけるや、主人の座を奪って主導権を握るという危険があることを忘れないで欲しいものです。
方や日本はと言うと、第三十一計 美人計(美人の計)と第三十三計 反間計(反間の計) で好き放題されています。
今回のコロナ問題は一種の火事場泥棒、第五計 趁火打劫(火に趁つけこんで劫を打く)でしょうね。